映画「あん」の感想と、あんホイップサンド

  
【映画「あん」を観て、どら焼きじゃないけど あんホイップサンド】
  
樹木希林さんの「さいごの主演作」
映画「あん」を観ました(5月20日)。
 

  
  
映画「あん」の感想
インスタの映画アカウント
@kotoricocinema(ことりこシネマ)や、
Amazonレビュー等にも
アップしたのですが、

とてもおすすめの映画なので、
ブログにもレビュー上げときます。
  
  
~*・∞・*~

    
『あん』
2015年(樹木希林、永瀬正敏、内田伽羅/河瀬直美監督)
  
樹木希林さん「さいごの主演作」。

桜の視線を感じることができ、鳥とお話ができ、陽だまりと愛のキャッチボールができる。

そんな徳江さんは、長いじかんと手間ひまかけて
あんこを作るとき、小豆の声にじーっと耳を澄ましているのだそうです。

徳江さんが、小豆のどんな話を聴いてあげているのか……
この台詞だけで 徳江さんにノックダウン。

あぁ、そんなふうに小豆とお話ししながら炊いたら、極上のあんこができるよね。

徳江さんが語る一言一言が ものすごく心に響く。ときにハートに刺さりもする。。。

ほんとに素敵な人。

吉井徳江さんという人が、本当に存在していると信じてしまえる…
樹木希林さんの名演!! すごいです。


「店長さん」(永瀬正敏さん)の台詞は少ないのだけど、後ろ姿や立ち振舞い、表情だけで、どんな人なのか 訳ありなのも伝わってくる。

徳江さんが店長さんにあん作りを教えるシーンは、一番の見どころでもあり、大好き。


どら焼き屋さんのあんこ作りと、徳江さんの人柄と、店長さんやお客さんとの心の交流で魅せるお話なのかな…?と思いきや、
それだけで終わりではない、むしろその先が大事! なのが、この作品のさらに深いところで。

ここから先はネタバレになるので、ぜひ観てください。

河瀬直美監督はドキュメンタリー作品も撮っていて、一人一人の人物の心情を静かに丁寧に描くのが、上手だと思う。

脚本、特に徳江さんの台詞が、とにかく素敵でした。
  
  
  
〈ここから軽くネタバレ…〉
  
  
  
映画「○の器」が大好きで何度も観ていますが……
あの作品とは また全く違う角度から、
ほっこりと優しく、 穏やかに静かに、尚かつリアルにシビアに、ひたひたとじわじわと描かれている、
あるテーマの重みと痛みが……この作品の真の魅力です。
  
  
~*・∞・*~
  

映画「あん」を観たら、
どら焼きじゃないけど、
あんホイップサンドを食べたくなって。
  

あんこも炊いたのではなく
市販のものだけど。

*食パンは8枚切り。

  
美味しかったーー😋🍴💕
  
  

こういうの食べてると、
ことあが「なになに?」って
SP体勢で見守ってます。
(でも食べられないね…)
  



どら焼き屋さんの
あんこ作りの話だけでない、
むしろその先に……
深いテーマが描かれている作品です。